ユーザビリティが良いサイトが即ち「良いサイト」か
1.ユーザビリティ=使いやすさ
ユーザビリティとは使いやすさのことを指す言葉です。
googleで「使いやすさ」と検索すると「ユーザビリティ」という言葉が最上位表示されます。
googleもお墨付きということですね。
商業サイトを作るときは、ユーザビリティが良い、高いサイトを目指します。
しかし、万人が納得するユーザビリティの良いサイトは存在するのでしょうか。
トラフィックを集めたりお金を生み出すサイトを作成する上で、使い勝手の良いサイトを構築することが最善の方法なのでしょうか。
2.一般的に「変」だと言われるサイト
前時代的であるとか、奇抜すぎて理解できないということで話題のサイトがあります。
あえてリンクは張りませんが、例を挙げると
- 愛生会病院
- ナイトウ薬局
- セキュール
- 愛の妖精ぷりんてぃん
このあたりが有名だと思います。
確かに変わったデザインですし、web標準に準拠していないものかもしれません。
しかしながら、これらのサイトに「価値がない」と言い切れる方がどれくらいいるでしょうか。
逆に、HTML5で組まれ、スマホにも最適化されるサイトが「価値がある」サイトなのでしょうか。
3.楽天のユーザビリティ
EC界の巨人「楽天」は、ECサイトで一番重要であろう「商品(末端)ページ」の構築を販売店に委ねています。そもそも楽天にとっては商品を購入するユーザーも楽天に参加している販売店どちらも「お客様」という事情はありますが、販売店の中には商品カートがどこにあるかよく分からないものもあります。
さらに商品のリストページに至っては、同じ商品がいくつも並び・・・これは各販売店が同じ商品を取り扱っているからですが・・・同じ商品なら一つにまとめてしまおうというamazonの思想とは全くかけはなれたものです。
ユーザビリティとは「使いやすさ」のことなので、使いやすいサイト=良いサイトであり、きっと売上も上がっているサイトであるはずですが、お世辞にも楽天はユーザビリティが良いとは言えません。
なのに日本一のECサイトです。なんだか不思議ですね。
4.これから先のユーザビリティ
楽天が今後5年、10年先もEC界の巨人で居続けられるかはわかりません。先ほど例に挙げた「変」だと言われるサイトが再評価されて「あえて」奇抜なデザインを施すことがトレンドになる時代が来るかもしれません。
いずれにしても、「ユーザビリティ」という言葉に振り回されず、木も見て森も見れる人間に私はなりたい、と思う2012年の暮れです。
それでは皆様、良いお年を。